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【 夏の夜の公園での出来事 】
* 私の住む町に公園がある。
地下鉄駅前に広がる公園で、私の自宅からは徒歩で15,6分、暖かい季節になると夜な夜なカップルの集うスポットにもなり、またこの頃、痴漢が出没するという物騒な評判も立っていた…。
……4年前の8月上旬の金曜、この日は夕方から会社の飲み会があった。
妻もこの日、通っているカルチャー・スクールのビール・パーティで街に出ることになっていた。
夕方6時頃から始まった宴会は、アルバイトの女性の送別会で、可愛く気立ての良い娘だったので皆から親しまれていたものだから、多いに盛り上がり1次会から2次会のスナック、果ては3次会のカラオケ・ボックスまで一人も帰ることなく大にぎわい、私が気が付いた時には既に11時を回っていた。
一方、妻はまだ街で飲んでいるのかと思い、電話を。
…「あぁ、俺だけど今何処に居る?」
「あら、あなたぁ、まだ、お店に居るのよ」
…何だか随分と酔っているような感じだった。
「帰り、何時頃になりそう?もしタイミングが合えば一緒に帰ろうかと思ってさ…」
「あなたはぁ、何時頃なの?」
「そうだなぁ、何だかえらい盛り上がっちゃってさ、途中で抜ける雰囲気じゃないんで…最終になると思うよ」
「あら、そうなのぉ、私達はそんな遅くまでは居ないと思うわぁ…もう少ししたらお開きだと思うけど…」
…結局、タイミングが合わず、それぞれに帰る事に。
最終の地下鉄が12時20分頃、12時を過ぎてもまだ盛り上がっていたが無理矢理抜け出し、駅まで走りやっと間に合った。
この駅から私の家の駅までは約25分、着いた頃には1時10分前になっていた。
夕方から約6時間も若い連中に圧倒され、何だかぐったりしながら、公園横の歩道を自宅へ向かった。
さすがにこの時間にもなると降りる人もまばらで、同じ方向へ行くのは、私一人だった。
街灯は所々点いているものの薄暗い歩道をとぼとぼ歩いていると…途中で男性二人が垣根越しにしゃがみ込んでいた…。
公園とその横の道路の境に、腰位の高さの植物がずうっと植えられている…そこにトレーニング・ウェアを着た男性二人が、何やらじいっと公園の方を向いてしゃがみ込んでいる…。
私は足を止め、訝しにそちらを見ていると、一人の男性と目が合い、私の方に向けて手招きをしている…。
…その手のままに、彼らの方に足を運ぶと、一人が60絡みの年配で、もう一人は20代半ば位の若者だった。
私も彼らを真似てそこにしゃがむと、
…「さっきから凄いんだよぉ、あんた、あれ見えるかい?」…年配の男性が小声で話し掛けて来た……
(続きへ……)