2013/07/15 02:46:55
(zxRW0XLL)
元画像の保存期限をすぎました
【❹~】
* 「あなた、何だか元気ないんじゃない?いつもより口数が少ないけど…」
「いや、別に…」
「会社で何かあった?」
「だから、何もないんだって!」
私は明らかにイラついていました。
「そう…ならいいけど」
……その後も言い出すきっかけが見つからず、いつもどおり11時頃に2階に上がりました。
ベッドに入ってもその事が頭から離れず、目が冴えただ悶々と時間が過ぎて行きました。
壁時計を見ると既に12時を周り、早く寝なければ明日の仕事に差し支えると、焦りさえ感じ始めていました。
……そうして12時半頃だったでしょうか、ようやく家内が寝室に入って来ました。
私達の寝室は、ストゥールを挟んでセミダブルを二つ並べています。
このままではとても寝付けないと思い、意を決して 潤
子がベッドに入ったのを見計らって聞いてみることにしました。
「あのさぁ、ちょっと聞きたいことがあるんだけどいいか?」
「あら、あなたまだ寝てなかったの?どうしたの?やっぱり何か心配事でもあるの?」
「昨日、お前本当に山下さんの奥さんのところにずうっと居たのか?」
「何よまだそんな事言ってるの、だから昨日説明したでしょう、あの奥さんがずうっと喋ってて、帰りたくても帰してくれなかったのよ、あの奥さんが誰よりもお喋
りだってこと、あなただって知ってるでしょ?」
「ああ、知ってるつもりだけど…昨日に限ってはお前を帰してくれなかったのは奥さんじゃなくて息子の方だったんじゃないのか?…」
「⁈…えっ⁈、何よそれ、どういう意味よ?おかしな事言うわねえ…」
薄暗いライトの中でも明らかに家内の表情が変わるのがわかりました…。
「やっぱりそうかぁ…じゃあ、これどういうことか説明してくれよ…」
私はあの紙袋を妻の方に放り投げました。(尤も2枚のプリントは、露骨過ぎるので予め抜いていたのですが…)
「何なのよこれ?」
「中見りゃあわかるよ」
……妻は私に促され紙袋を開けると……
「ちょっと、何よこれ!……」
「それはこっちが聞きたいよ、ほらっ、ちゃんと説明してくれよ」
「…大体、どうしてあなたがこんな物持ってるのよ?」
「知りたいのか?知りたいなら教えてやるよ、さっき9時頃お前がお風呂に入ってる時になぁ、来たんだよ山下の息子がさぁ…そして、わざわざ昨日おばさんが家に忘れてったから渡してくださいって、ご丁寧に置いて行ったんだよ」
「本当?本当なの?何てことするのよあの子ったら!」
「つまりそういう事さ、だからちゃんと説明してくれって言ってんだよ!」
「……………」
「黙ってちゃ分からんだろう、それとなぁ今朝コンペに行く途中でコンビニに寄ったら、偶然山下さんのご主人に会ってさ、聞いたら昨日は二人とも夜まで出掛けてたって言うじゃないか、お前のせいでえらい恥かいちゃったよ」
「……………」
「なぁ、これだけ証拠が揃ったらもう言い逃れは出来ないだろ?俺も知りたいんだよ、あんなに長い時間留守にして、一体何があったのか……怒らないから言ってみろよ…」
「……分かったわ…本当のこと言うわよ…」
(❺へ続く……)