身体を揺り動かされ私は目を覚ました。
どうやら眠ってしまったらしい。
｢シャワーでも浴びてきたら｣
と言った叔母は もうすっかり身支度を終えていた。シャワーから出ると叔母が身体を拭いてくれた。雰囲気がいつもの叔母に戻っていた。
身体を拭きながら叔母が
｢クン、ドＳね｣と微笑みながら、普通のトーンで言った。
普段通りの叔母から出た言葉に恥ずかしさを感じうつむいた。
｢これっきりなのかなぁ｣ と 私が呟くと 叔母は手を止め、
｢私は嫌｣
と言って立ち上がり唇を重ねてきた。

ホテルを出て食事をした。いつもの叔母だった。
朝会った二つ先の駅で別れた。
別れ際 叔母は私の膝に手を置き、
｢昔からあなたを好きだったのよ。あなたが幼稚園の頃からずっと｣
と言い車を降りた。
[完]