当日 約束の時間の30分後に叔母に電話をした。
ﾜﾝｺｰﾙするやいなや、叔母は｢どこにいるの？｣と言った。
｢何号室？｣
と訪ねても、なぜ連絡くれないの、来ないのかと思ったと、泣きそうな声で捲し立てる。
もう一度｢何号室？｣と訪ねると、
｢えっ、あっ、808・・｣
と答えた。
電話を切り ホテルへ入った。
部屋に着きノックすると、叔母ね走る足音が聞こえた。
中に入ると叔母は抱きついて来た。
キスをせがんだが、無視して部屋に入った。
叔母はバスローブ姿だった。
｢約束違うね。全裸て゛って言ったのに｣
叔母はあれこれ言い訳を始める。なかなか来ないから、寒いから。

私は言い訳を聞きながら、持参したカバンの中身をベッドの上にひっくり返した。｢えっ！｣
絶句と共に叔母の言い訳は止まった。
縄、電マ、ローターなど、たぶん叔母は初見だろう。
立ち尽くす叔母のバスローブを剥ぎ取り、首から縄をかけた。
叔母は不安げに私を見上げた。